ヒット カウンタ

現空研梁山泊

 

 

Karakida初段(今回取得)は入門が2006年の夏ころですから現空研空手では約3年の経験になります。

もっとも彼はその前に合気道の経験も長く、武道暦としてはかなり経験を積んでいます。

彼に限らないのですが、昨今の厳しい社会情勢の中、なかなか決められた稽古時間を取ることは困難な状況が続いています。

しかし、彼は努力でそれを克服して今回の10人組手挑戦の機会を勝ち取ったのです。

性格は温厚でまじめな気質なのですが、一旦試合になれば積極的で常に攻撃の姿勢を崩しません。

合気道の経験を生かして間合いに関しては独特の感性を持っています。

私は彼に関しては別の側面も知っています。

それはサンタクロースは実在するのかというちょっと空手からは外れたタイトルでコラムを書いたときです。

すぐさま彼が反応して「あの話素敵ですね」と道場で言ってくれました。

恐らくは自分のお子さんたちを念頭においての感想だったと思います。

この一言で彼の深い家族への思いが理解できました。

仕事、家庭、空手を見事にバランスさせ自分を磨きつづけ今日の10人組手となったのです。

我孫子道場は現空研発祥の道場で本部道場として古くからの強豪がひしめいています。

現役の師範や普段は職場や関係施設で汗を流している半プロの高段者たちも10人組手となるととこで聞きつけたのかニコニコしながら集まってくるのも我孫子道場の特色です。

そして選び抜かれた10人が次々と巨大な壁のように対峙してくるのです。

その内容は本人も会員の方もやがて動画で見る事ができますのでここでは詳細は省きます。

しかし一言感想を述べると常に自分を見失わず、全ての体力を使い果たした後も常に敢闘精神をもって真正面から相手に挑んで行ったその姿勢です。

見事な10人組手完遂でした。

どんな困難に直面しても常に真正面から最善を尽くして戦う事。

この姿勢があればこれから人生のどんな困難に直面しても彼なら乗り切ることができるでしょう。

 

 

 

2009年9月19日

Karakida 初段

我孫子道場

会社員

千葉県松戸市在住

 




現空研の黒帯は強い。
園田先生が仰られている通りです。

私は合気道をやっていました。5年で二段をいただきました。合気道は動きが好きです。
転身という相手の攻撃をくるっと捌く動作をひたすら稽古して、投げや関節等の技は、転身がばっちり決まるとちょうど良い間合いで自然に手が適切な場所に添えられ技に入るという感じです。
技術についての実戦性も十分あると思います。むしろ実用的かもしれません。
ただ、合気道の稽古(※私見につき納得行かない方ご容赦ください)で身に付け難いと私が感じたのは、有事の際に腹を据えて普段の稽古通り実践できるか、度胸を決められるのかという点です。
初段をいただいた時はただ嬉しかったのですが、二段をいただいてから心に疑問と不安が芽生えました。
渋谷のセンター街で終電に急ぐ道すがら、赤い顔をした熊や凶暴そうな虎みたいな奴を目の前にしてそれが行なえるか。
これを磨くには実戦で場数をふむのが最良と思いますが、家庭と仕事が本旨の普通の人です。

検討の結果、度胸を磨くにはフルコンタクト空手が良いと思い、現空研のホームページで決まりました。
本当のやさしさは強さからにじみ出るもので、我々は最強を目指して稽古を積む、という理念にしびれました。
また、現空研のシステムは画期的であると思います。
じっくり柔軟・乱撃・フルコン・防具・勝ち抜き戦、そして審査。
園田先生が研究と検証を重ねてあみ出した稽古体系は、度胸と実在感を磨くにはもってこいです。

そしてシステム考案者の園田先生が一人ひとりをみてくれる。続ければ強くならない訳はありません。

入会して最初に思ったことは、緑帯で既に強いということです。安全性の配慮は為されていますが実戦空手ですからいいのをもらうと防具があろうと大変です。また、同じ白帯にAndo初段とIshii初段が居たのですが、2人とも白帯と信じられませんでした。後で聞くと他流空手の経験者だったということですが、自分も合気道は二段だったので正直へこみました。


 打撃は小学生のけんかみたいだし、白帯色帯の方にやられていると、合気道二段のプライドは粉々に打ち砕かれましたが、課題であった度胸を磨くには最良の環境であることを確信しました。

 途中、モチベーションの低下や仕事や心身の不調などで数ヶ月も稽古に来れなくなることもありました。

昨年の後半から今年の初旬に掛けては特に精神状態が酷かったと思います。
現空研の茶帯をいただいたんだから、もう十分、自分は黒帯には至らない人間なんだ。

それでいい。誰にも迷惑掛けないし精神的にも楽になる。仕事で散々疲れてそのあと殴り合いなんてぐったりだよ。

家帰って酒飲んで寝たっていいじゃん。

一生懸命働いているし健康のためなら他に何でもある。
でも、現空研のホームページを読み直すと、どうしても、その素敵な理念に共感してしまいます。
しばらく心気を整えるよう努力して、やっと定期的に稽古できるようになったのは3月頃でしょうか。
ただ同時に、稽古に参加したら必ず2部に参加するということを決めたのもこの時からでした。家内には毎週御前様覚悟しろと宣言しました。

帰ってから寝ている娘にからまないさわがない、翌日会社を休まない、こづかいは自分でやりくりすることを絶対条件に取引は成立しました。

 これが黒帯への道を開きました。仕事で疲れても稽古が厳しくても2部でゆかいな仲間と酒が飲めます。
 現空研に集う方々は最高です。個性の集まりです。同じような人間は誰一人居なく、多士済々、強烈な個性の集まりです。

Izuka師範を筆頭にKamioka二段、Ikeda二段、Kitajima二段、Oyama初段、Yamasaki初段、Yanagi初段、レスラー初段にAndo初段、・・・すごいですよね(笑)
そして強い。将に我孫子に集いし梁山泊の好漢たちといった感じです。
合気道をはじめ、いくつかの道場で稽古しましたが、現空研の特長のひとつは、お互いを認め合う風土と思います。
稽古にあたって真剣に突き蹴りを交わし合うことは、昔の子供が喧嘩をした相手を認めて仲良くなる効果と同じなのか、相手を認めるという気持ちをみなが持っています。殺伐とした空気はありません。
そして、稽古を続けていくと、ふとそんな強い仲間に認めてもらっている自分を感じ、相手を認めていることに気づき、自信と信頼、そして誇りが育つ。道場と2部は相乗効果をもたらします。

十人組手は、感謝の気持ちで臨もうと決めていました。普段の稽古で自分が強くなるための相手をしてくださる仲間です。

しっかりよろしくお願いしますの気持ちを込めて挨拶して、終わったらありがとうございますの気持ちを込めて、と思っていました。
組手は黒帯には程遠いものだったと思いますが、これは実行できましたので、これだけは自分は満足です。

ところで審査では、組手の始まりと終わりに園田先生に挨拶(押忍)をしますが、園田先生に挨拶をするとなぜか安心するのが不思議でした。

普段の稽古も一人ひとりを見てくれている先生、危なくなると目が活きているかどうかの確認もしてくれる。

だから先生がいつも通りに居てくれる姿がほっとしたのかな、となんとなく考えています。

現空研の門を叩いたものに対して、等しく、強大なハードルを示し、そして鍛え、越えさせてくれる園田先生と師範、先輩、現空研の仲間たちに心から感謝を申し上げます。

12月で40歳となり、仕事でも二児の父としてもますます責務は厳しいんでしょうが、現空研空手を続け、更に時間をやりくりして、合気道の動きが好きなので合気道も復活して、大切なものを大事に仲間とともに楽しく力強く生きてまいりたいと思います。
所信表明演説みたいですね。
(^-^ )

 

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