強い人とはどんな人をいうのでしょうか。
今回は単純に答えましょう。
それは、暴力を行使する人間に対してリスクを与える人のことです。
我々も含めて世の中の殆どの人は暴力を行使することも、行使されることも好みません。
しかし、数は少なくても、暴力を行使したり、それを背景に利己的な行動する輩は厳然として存在しています。
強さとは彼らに勝つということではありません。
例えば、あなたとあなたの家族が、いきなり理不尽な暴力の標的にされたとします。
無理な因縁をふっかけられたとします。
あなたは、謝ってすむことならと、悪くもないのに謝ります。
彼らは、聞く耳をもたずに、暴力を行使しようとします。
小さな子供もいてあなたは逃げることも、避けることもできません。
あなたは、空手の有段者です。
あなたは、こう言うことができます。
「君たちとは争いたくはない。君たち、それでも立ち向かうのなら、私も家族をまもるため、応じないわけにはいかない。
私は空手の有段者だ。勝負はやってみなければわからないけれど、少なくとも君たちも無傷ではいられないよ。」
あなたの言ったことは嘘ではありません。
あなたを倒すにはそれ相応のリスクを伴います。
暴漢は、
家族を守るという固い信念と、こういうときのために鍛えた体と空手の技を駆使して、決死の覚悟で立ち向かうあなたと対決しなければならないのです。
結果はどうなるかはわかりません。
どんなに強い人間でも不死身はありえません。
映画のように正義が勝つという保証もありません。
あなたは負けるかもしれないのです。
でも、暴漢にとってもたとえ武器を持っていたとしても無傷でいられる保証はないのです。
強さとはこういうことなのです。
暴力は、社会全体の秩序や正義感、警察や法律等の総合的な抑止システムがなければ、根本的には防げませんが、
個人個人がほんの少しの勇気と覚悟を持つだけで、社会全体としてはすごいパワーを持つことになります。
空手は、この勇気と覚悟を少しかもしれませんが補強してくれるでしょう。
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