50歳を過ぎて空手を始め、今年初段を取ったTanakaさんは、中高年から空手を始めようと考えている方々にとっては生きたお手本のような方です。
グラフィックデザインの会社を経営され、年代としても、社会人として、一家の長として一番忙しい時期でもあります。
そうした環境、状況の中で道場に通い、着実に実力を伸ばして来られました。
今回は、東京都空手道連盟が主催するシニアオープン大会に出場されました。
そして堂々のベスト16入りです。
最後の試合では、ミスをしてしまい惜しい試合を逃してしまいまたが、詳細は本文をお読みください。
写真は今年の夏合宿での稽古(右がTanaka初段です)
ちなみに相手(左)は今年二段に挑戦するKuroiwa君です。
平成17年11月9日
TanakaS 初段
グラフィックデザイン会社経営
東京都 在住
11/6(日)東京都シニアオープン大会に初参加しました。
今年で12回目になる東京都空手道連盟(全空連の寸止めルール)主催のオープン大会に参戦しました。
参加資格は40歳以上の男女。
40代、50代、60代ごとに形と組手の試合があります。
昨年、エントリーしたのですが、ケガ(肋骨骨折)で断念。
ようやく初参加です。
現空研の練習をこの2ヶ月は控えて(ケガを怖れて)、全空連方式の寸止めルールを練習をしました。
10人組手の際は緊張でなかなか眠れなかったのですが、今回はぐっすり眠てしまい、逆に気合が入りません。
会場の国立市民総合体育館に9時30分に到着。
ほとんどの選手はウォーミングアップをしていて準備完了。
みなさん気合い十分です。シニアは朝が早い。
私はデザイナーという職業柄、夜型なので朝に弱いです。
あわてて着替え、軽くウォーミングアップ。
9時45分開会式、10時から形の試合開始。
形試合は、ふたりが同時に同じコートで好きな形を演じます。
審判は5人。
演じた後、直ちにジャッジ。上手い方に旗を揚げるフラッグ方式。
準備運動をやるまもなく形の試合開始。
ぶっつけ本番で、一番得意な「バッサイダイ」をやりました。
ぶっつけ本番はやはりダメ、極めが甘く、切れも良くない。
結果は、赤い旗5本(私は青のオビ、相手は赤。)完敗。
対戦相手は「セイエンチン」という形で、昨年3位の人。
組手をやらない形専門の人なので、上手いです。
気持ちよく負けました。
組手は午後1時からなので、今度はゆっくりウォーミングアップ。
昼食も早めにして準備万端で臨みました。
50歳代の組手参加者は47名。
対戦表を見ると47番で、1回戦はなぜがシード枠になっていてパス。
ラッキーでした。(なぜかクジ運だけは強い!)
シニア大会はメンホー、拳サポーター、ファールカップの着用が義務で、試合時間は1分30秒。
私はケガが心配なので、道衣の中に胸あてと足は膝当てに脛当て(脛のみで、足の甲を覆うモノは不可)を着けました。
(ここまでやる人は多分いません。でも現空研ではあたりまえですよね)
得点が4点差になれば試合終了。
突きは1ポイント、中段の蹴りは2ポイント、上段の蹴りは3ポイント、下段の蹴りは反則です。
崩して素早く突きを極めれば3ポイント。
試合時間が短いので順調に進みます。
1回戦終了後、直ちに2回戦へ。
ようやく試合です。
現空研で鍛えられたせいか、試合開始でも極度の緊張を感じませんでした。
リラックスが大切と、自分に言い聞かせながらも、身体が重く、足に力が入らない感じがしたので、やはり緊張してました。
試合開始後、お互いに間合いを調整しながら様子見です。
相手がなかなか攻めてこないので、こちらから飛び込んで中段の逆突きを試してみたら、うまく決まって1ポイ
ント先取。
先行すると気が楽になります。
そのあと、同じ技で取られ、しまったという感じ。
その後、お互いにポイントの取り合いになり、なぜが1ポイント先行されてしまいました。
しかも残り30秒の合図が聞こえたので、突きだけの作戦を変えてポイント2倍!のケリを狙いました。
相手の足が止まっていたので、迷わず中段に回し蹴りを入れ(寸止めでなく現空研のフルコン感覚で)、
それが、うまくヒット。
審判の旗が上がり2ポイント!やったー。
調子に乗り、終了間際にも上段突きを極めて6対4で勝ちました。
シニア大会、初勝利。うれしい!
次は3回戦突破で、ベスト8だ。
次の対戦相手は、クラさんを気持ち小さくした感じの(175cm位)スキンヘッドであごひげの人でした。
なんだかやりにくいなァ。
試合開始直後、先程と同じように、飛び込んで中断逆突きを極めに入ったが少し浅かった。
ポイントを奪えず、逆に上段を極められた。
(メンホーにボコッと衝撃、軽いむち打ちに、まったく、寸止め空手ってウソなんだから、結構強く当てないとポイントを取ってくれない)
1ポイント先行された。マズイ!
勢いづく相手は、また上段を狙って来たので、それを上げ受けで跳ね返し相手の中断がガラ空きになったので逆突きを極めポイント。
(引き手もしっかりきめ、残心のポーズ。これって様式だけで意味のないポーズだと思うのだけれどコレをやらないとポイントをくれない)
次に、速攻で刻み突きを上段に極めて、逆転。その後お互いに特点を重ねてた後、バカなミスをしてしまった。
蹴こみ順突きを試したところ、自分では完璧に上段に順突きを極めたと思い、引き手も極め、得意げに残心のポーズをとり、ゆっくりと開始線まで後ろを向いて戻ったら、なんと、後ろから相手が突っ込んできました。
実は極めが浅いと判断されていてポイントになってなく、試合は続行していたのでした。
しまった、あわてて対応したがダメ、上段を極められた。
その後は、メロメロ、頭の中で、
(最初は、審判はどこ見てるんだ、しっかりしてくれ!と思い。
その後、なぜ、審判の止めが入るまで攻撃の手をゆるめたのだろう、
現空研で学んだ、初歩のことができてない自分にガッカリ!)
その後は焦りから集中力を切らしてバタバタの組手になってしまい、
カウンターを極められたりでイイとこなしでした。
結果は7対3で負け。
試合には負けましたが、多くのことを学んだよい試合でした。
●自分で判断しないで審判のヤメが入るまで気を緩めない(コレ、基本中の基本。
いつも先生から言われているのに、アァ恥ずかしい)。
結果はベスト16で終わりました。
50歳で空手をはじめて3年2ヶ月。
10年以上空手を続けているシニアの方々のなかで何とか組手ができたのは、現空研のおかげです。
ありがとうございました。
結果はまだまだでしたが、これからもっと練習して来年はよりよい成績を目指します。
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