10人組手を終えて

 

  

 

今回10人組手を完遂し、形審査も合格して晴れて初段を獲得したTakamori君の感想文です。

入門は2006年11月ですから7年半たったことになります。まだ高校生でした。一時大学受験のため休会しましたが見事有名私立大学に合格、大学生になってからも着実に実力を上げていきます。

しかし就職活動が忙しくなりしばらく休会しますが、無事大手都市銀行への就職も決まり、稽古に復帰しました。

若く元々格闘センスもありましたからすぐ本調子を取り戻しました。

そしてちょうど今回の春の昇段審査の時期となったのです。

ある日突然10人組手にチャレンジして良いですか?という打診を受けました。

その時は「まだ復帰して間もないし体力的にどこまで回復しているかわからないので夏までまったらどうだ」ということで許可しませんでした。

しかし、再度10人組手にチャレンジたいという本人の強い希望を伝えられ、まだ若いし、学生で黒帯を取るには最後のチャンスになるので、よしそれでは「やるか」ということでチャレンジを許可しました。

正直、今は無理ではないかなという思いもありました。

しかしチャレンジするという気持ちは人が成長するうえで最も大切なものの一つでもあり、彼の気持ちを優先することにしたのです。

内容はとても厳しい展開となりましたが、最後まで自分の力を信じて前向きに挑む姿勢と相手がどんなに強くても決して逃げない敢闘精神は見ていて心打たれるものがありました。

最後はボロボロになりましたが自分の力を出し切って見事10人組手を完遂した精神力はこれからの人生で大きな自信の根拠となりえるでしょう。

 

 

2014年3月23日
Takamori 初段
目黒道場
大学生
東京都杉並区在住


今回の10人組手に際して、急な申し出にも関わらず挑戦を認めていただいた園田先生を始め、当日お相手してくださった皆様、また、サポートしてくださった皆様、本当にありがとうございました。
以下に簡単ではありますが、今回の10人組手挑戦に関する経緯や感想を書かせていただきたいと思います。


10人組手については、就活で休会する前、1級を取った時点からすでに意識し始めておりました。
1級合格時は「これからが本当の地獄だ・・・」という心境で、素直に合格を喜べない自分がいました。
休会後の就活中もずっと10人組手のことが憂鬱で就活どころではなかったのですが、運良く内定も決まり、その後の資格試験などのイベントも終え、身辺が落ち着いてきました。
「よし、避難しよう」とこのまま夜逃げしてしまおうかとも考えましたが、さすがにそれは先生に不誠実だと思い、ここは男らしく腹を括り、
こんな顔→(´・ω・`)しながらも、道場に復帰させていただくことになりました。


復帰後は「なんとか学生のうちに10人組手に挑戦したいなぁ」と思いながら、稽古に参加しておりました。
しかし、稽古中、先生から「夏までじっくり準備したほうがいいかもしれない」とのお言葉をいただきました。
というのも、1年のブランクがあることに加え、復帰後すぐの10人組手となってしまうので準備不足が大いに懸念されるからです。
1級までなら、「よし、じゃあ本当はTakamoriくんの組手審査は来週なんだけど、今日やっちゃおうか!なに、若いんだから平気平気!」と、
突然の組手審査に茫然自失となっている私の肩を、満面の笑みでポンポンしながら送り出してくださった先生。
そんな先生の口から延期を促すお言葉が出たことからも、10人組手の過酷さが窺い知れました。
もちろん成功を考えるなら、どう考えても夏まで準備していくのが正しい選択に決まってます。
ですが、私は10人組手を夏まで延期することに、何とも言えない申し訳なさを感じてしまいました。
そこで先生になんとか無理を言ってお願いし、今回挑戦させていただくこととなりました。


このような経緯で臨んだ今回の10人組手ですが、就活の10倍どころではなく20倍くらいキツイ試練となりました。
特に最後の給水の際、準備万端で中央にたたずむNito先輩を見た瞬間、心が真っ二つに折れ曲がりました。
このように大変情けない10人組手ではありましたが、周りのサポートなしでは絶対達成できなかったと思います。
「力を抜いて!」「リラックスして!」といったアドバイスに何度救われたことか。
私1人だったら、おそらく5人目にはスタミナを使い果たし、全身打撲で審査終了になっていたことでしょう。


社会人になった後も空手を続けていくことはとても大変であるとは思いますが、
今後は「黒帯にふさわしい実力をつけること」を目標に稽古を続けていきたいと思います。
改めて、先生や皆様に感謝申し上げます。
ありがとうございました。

 

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