関節技でもデモンストレーションしてみよう。
あのー、これ対決ではないって彼に伝えてください。と私。
関節技を披露したいので、ちょっと腕でわたしを捕まえてください。と私。
通訳氏がなにやらごにょごにょ。
とたんに緊張感あふれるボディーガード氏の顔。
いったいなんて言ったんだ。
さっと離れて構える彼。
いったいなんて言ったんだ。
近寄る私。
ボクシングスタイルであとづさりする彼。
型をみせるだけだからと通訳に言う私。
通訳氏なにやらごにょごにょ
じっとしているボディーガード氏の腕をそっと捕まえた私。
ギャー
これはボディーガード氏の声。
いきなりの大声にドッキンと高鳴る私の胸。
でも何もしてない。まだ。
でもすごい声。
とたんに拍手の嵐。
え!!
何もしてない。さわっただけ。
空手はすごいということになりました。
これ本当の話です。