Sugiyama初段はニュージーランドでプロボクサーとして活躍していましたが日本に帰国して現空研に入門しました。
ボクシングで鍛えたスタミナが彼の持ち味で、野性的というか本能的な彼の戦闘スタイルは独特のものがあります。
着実に稽古を重ねて無事10人組手も達成。現在は初段です。
性格は大変個性的ですが真面目でまっすぐ前を見た人生を歩んでいます。
彼にはフードファイターとしての側面があり、わんこ豆腐の大食大会では連続で日本チャンピオンになるなど、その道では結構有名人で、テレビなんかにも出演しています。
その彼は最近キックボクシングもはじめました。
先日最近のキック大会に出場して勝利した内容を知らせてきました。
大変内容が面白いので本人の許可を得て皆さまにお伝えするいたしことにいたしました。
2015年12月16日
Sugiyama 初段
世田谷道場
神奈川県川崎市在住
園田先生
押忍。Sugiyamaです。キック試合のご報告です。
試合タイトル名:蹴拳アマチュア大会28
クラス:Cクラス70Kg
場所:大森ゴールドジム
開催日:2015/12/6(日)
私はキックボクシングでもジムに通っています。
その川崎のジムでは、今回の大会に誰も出場する選手がいなかったため、12/2に急遽私一人が申し込みをすることになりました。
その時点では体重が70kgあったのですが、試合当日は67kgに落としていきました。
当日朝の軽量の時、70kgの試合へ変更になったことを突然告げられ、それならば私の特技を生かして3kgくらい牛丼でも早速食べに行こうかと思いもしましたが、それはやめてポケットの中に財布や携帯の端末などを入れるなどして増量する形で軽量をパスしました。
会場は様々なジムから選手が来ていて、みんな日本人同士で会話しながら集まっている中、私の知り合いはタイ人のトレーナーとその仲間たちだけだったので、ここはタイか!?って思えるくらいなほど、私にとっては意味の通じないタイの言葉ばかりが私の周りで賑やかに飛び交っていました。
相手の選手はおそらく極真の経験者の方だったと思います。
1R試合開始早々、相手のローキックが左膝の関節に強烈な形で突き刺さり、一発でオシャカになった感じがしました。
「シュッシュッシュー」という激しい息づかいとその突進力でロープに追い詰められて、はっとすると、当たったらきっと倒れていてもおかしくないような勢いのパンチがワンツーで私の目の前を通り過ぎていきます。
それでもなんとかレフェリー三者中2-0の判定で私は勝つにいたりましたが、未だ左膝と頸椎の辺りが痛くて困っている状態なので、今後は気を付けたいと思います。
勝った要因としては、私の方が相手に対しパンチが割りと当たったことと、それとダメになった左足なのにもかかわらず、タイ人のトレーナーから「杉山さん、右キックいらない。左キックだけいっぱい」という片言の日本語で表現される指示に従ったことによると思います。
理由はよくわからないのですが、左キックを打てば意外なほど相手に入りました。
それともちろん、申し上げるまでもなく現空研で受けた教えとその魂があったからこそです。
仕事の都合上、ジムでスパーリングを全然やる時間がない私にとっては現空研で行う組手が一番の試合に向けた練習になっています。
いきなり試合をやるように言われて「はい」という返事をろくに躊躇せずにできるのも、いつでもどこでも実戦に立ち臨めるようにという心構えの仕方を現空研から学んきてきているからです。
しかし、試合は実戦とは程遠いので、そこのところをよくわきまえて、今後も現空研の稽古に励んでいきたいと思います。
押忍。長くなりまして失礼しました。どうか今後とも厚きご指導をよろしくお願い申し上げます。