成人の方へ
現空研の会員で最も多いのは社会人の方です。
社会人は、なかなかまとまった時間が取れません。
現空研は単位時間あたりの効率を最大限にする工夫を凝らしています。
まず、一般的に社会人は運動不足です。
そのため、準備運動は入念に行う必要があります。これは、怪我や事故を防くことはもちろん、短時間で効率的(密度の高い)な稽古を行うため必要不可欠だからです。
現空研は技を分類しています。
稽古で毎回行う技は私が厳選した空手の基本の習得と実戦において最も効果的な技を集中的に稽古します。
実際に当てる(コンタクト)稽古を数十年にわたって続けてきた当会のどうすれば人を倒せるかという観点からのノウハウがぎっしり詰まった基本稽古です。
また実戦性からは遠い技てあっても、空手としての体裁きや動作、また伝統の継承といった点から外せない技は、頻度は多くないのですが一定の間隔で稽古を行います。
このように現空研の基本稽古は短時間であっても大変密度が高いです。
また、同じ技であっても各個人の習熟度によって注意点や細かい動作の方法は異なった指示を行います。
初心者にはハードルを低く設定し、上級者には高く設定します。
そのため、同じ稽古を行っていてもレベルによって内容は大きく異なっているのです。
これは様々なレベルの人が合同で稽古する空手の稽古方法で私が長年の経験から行き着いた結論です。
私は4歳からバイオリンの早期教育を受けました。そして7歳からピアノも習わされました。
空手も楽器もその習得に到る過程は重要な共通点があります。
それは、高度な技術を獲得するには基本動作の絶え間ない反復練習が必要だということです。
子供の場合は強制的にやらせるという手段もありますが、自主的にはじめた大人は、こうした無味乾燥な基本稽古を続けるには、そのモチベーションの維持が最も大きな課題となります。
私が音楽に対して自主的な興味が湧いてきたのは18歳になってからです。
15年間も、いやいやながら音楽の稽古を続けていたわけです。
しかし、そんな稽古であっても、継続の威力はたいしたもので、音楽の専門家には遠く及びませんが、趣味としては十分に音楽を楽しむことができ、またプロのすばらしさも全くの素人とは違ったレベルで鑑賞することができます。
稽古を継続するということは、それがたとえイヤイヤながらであってもこんなに効果があることなのです。
まして、積極的に前向きに取り組んだ場合の効果は言うまでもありません。
私は空手においても、まず基本を徹底的に体に覚えこませるという方針で行います。
ピアノで言えばスケール(音階)のおさらいです。これは初心者から上級者まで、まずスケールありきです。
空手で言えば正拳中段突きです。
しかし、これが一番面白くない。
この面白くない稽古をいかに面白くするのか、ここに現空研のノウハウがあります。
モチベーションを維持する一番大きな要素は、進歩を実感できる事です。
自分の努力が果たしてどのくらい結果としてあらわれるか。
これは、子供でも大人でも差はありません。
現空研は毎回の稽古、特に組手は必ずビデオを撮っています。
そして、会員はそれをインターネットで観ることができます。
自分の技を毎回客観的に観察することができます。
この効果は絶大なものがあります。
もし、私も子供の頃、自分のバイオリンやピアノの上達をこうして客観的に観察できたら、稽古に対するモチベーションは随分違ったものになったのではないかと思います。
こうした自分を客観的に見て、長所を再認識し短所は修正する。このフィードバックによって現空研会員は皆驚異的なスピードで進歩するのです。
次に、モチベーションの維持ですが、現空研は組手試合をなるべく多く稽古中に組み込みます。
怪我を防ぐために、寸止めや防具を付けてライトコンタクトで行う事が多いのですが、それでも試合となると緊張感が生じます。(現空研は稽古の安全性に関しては徹底的に追求しています。)
稽古の中での勝敗自体はこだわる必要は全くないのですが、自分が狙った技が成功したり、自分の課題が克服できたりすると楽しいものです。
稽古の中にこのように軽いゲーム性があると楽しさも増します。
またこの結果もビデオで客観的に見ることができますので、自分の工夫したことを試したりいろいろ活用できるのです。
現空研は、昇級・昇段の条件が明確で分かりやすくなっています。
黒帯をとるためになすべきことがすぐ掴めます。
具体的には10人組手の達成ですが、白帯から黒帯までの間の昇級審査がそのまま黒帯を取るための審査の予行練習のようになっていて、自分の実力を把握しやすくなっています。
また、昇級・昇段審査へのチャレンジは自分のペースで行うことができますので、短期集中を狙うも長期でじっくり取り組むのも個人の仕事などの関係で選ぶことができます。
学生、社会人の方で空手をやってみたい方ぜひ一度体験してみてください。
武道や他のスポーツもまったく経験がなくても大丈夫です。
また他流派の経験のある方や学時代に部活などでやった事のある方も大歓迎いたします。
最近は女性の方も増えてまいりました。
物騒な事件が続く昨今、護身術としても空手は最適です。
未成年および子供の入会について
現在少年部の募集も行っています。
原則小学生から中学生が対象です。
小学生以下の小さなお子さんでも特に元気な子や兄弟が入会されている場合などはご相談ください。
なお未成年は入会に関しては保護者の同意が必要です。
見学や入会を申し込む場合はまず「入会までのフロー」をご覧下さい
更新 2010/10/09