ヒット カウンタ

元ボクサーですが拳を鍛える良い方法を教えてください

はじめまして。○○○○○と申します。
年齢は22歳です。
今はもう都合により退部したのですが、2年半程ボクシングをしておりました。
私がしていたのはボクシングですが、このホームページを拝見して、ボクシングが空手から得るところも多々あると感じた次第です。
特に、まずは体を鉄の様に鍛え上げてあるということを前提に空手の打撃があるのだという点には興味を感じました。
ボクシングはバンテージを巻き、その上にグローブをして競技を行うわけです。
…いつもそんなことだから、ボクサーはよく手首やら何やらを骨折するのだと感じさせられたのです。
ボクサーは拳一つで闘うわけですから、ある意味空手家以上に拳を鍛え上げるという観点が存在していても良さそうなものだと感じたのです(もちろん、ボクシングは基本的にスポーツであるという前提はあると思います)。
ボクサーの中にもいわゆる「拳が固い」という種類の選手はおり、おそらくそこには空手的観点は無関係でないと思うのです。
私も拳が固いと言われたことが多いのですが、素手でサンドバッグを繰り返し叩きつづけていた時期がありました(関係があるかは定かではないのですが)。

…随分前置きが長くなってしまいました。
ボクサーはある意味拳を大事にし過ぎているから逆に怪我が多くなってしまうと思っているのですが、具体的にはどういうものを叩くのが効果的だと思われますか?
どこかで、コンクリートやらやたらと固いものを叩けばいいものではないという意見を聞いたこともあります。
曰く巻き藁がいいとのことでした。
そこの辺りもお聞かせ頂ければと思います。
それでは長くなりましたが失礼します。

ボクサーで拳を空手家のように鍛えている人は私の知り合いでもいました。
この例が一般的なのか例外なのかは良くわかりませんが、空手家で元ボクサーという方は結構いらっしゃいますのでそんなにめずらしい事ではないとは思います。

ただ、プロボクシングの試合でも拳を傷めるシーンは私も結構見ました。
そうしたとき私も質問者の方と同じように、もっと拳を鍛えれば良いのになあ、という感想は持ったことがあります。
やはり、ボクサーはグローブを付けた状態でのベストの戦い方を追及しているわけですから拳そのものを鍛えるということに関しては2の次になりその点だけをとらえれば空手家よりは意識が低いのかもしれません。

ああいった事故を空手の方法で拳を鍛えれば防ぐことができるのかどうかは確証はありませんが、やらないよりはやった方が良いのではということは想像できます。

現空研に少し前元キックボクサーが入門してきたとき、私は彼とグローブを付けて打ち合ってみたことがあります。
ボデーをフルパワーで打ち合ってみましたが、普段素手で打ち合うことに慣れている私はやはり多少違和感がありました。
その時に感じたのですが、グローブを付けると拳を空手のようにしっかりと握りこむことができなくなります。
多少開いた形にならざるを得ないのです。

疲れてくるとますます握りは甘くなるでしょう。
今思えばこの形はやはり指の骨折などをまねきやすくなるような気がします。

こうした形での拳の鍛え方というのは、また空手の場合とは違った工夫が必要かもしれませんね。
具体的にはボクシングを想定した鍛え方というのを考えたことがないのでこれといった提案はできないのですが、一つだけ言えることがあります。

それは、拳はどれほど鍛えても鍛えすぎることはない、ということです。
かなり鍛えた拳でもお互い実力のある者同士だとリアルファイトではズタズタになってしまいます。

鍛える方法ですが、素手によるファイトを想定した場合は、拳は特定の場所(例えば拳頭)だけが当たるわけではありませんので、満遍なく鍛えたほうが良いです。

そのためには固いものよりある程度弾力のあるものの方が目的に合致します。
私は、道場で打たれ強い者に頼んで、厚め(柔らかい)の防具を着用してもらい、それを素手で打ちまくるという稽古を行うことがあります。

柔らかいものだと拳がめり込みますから、拳頭だけでなく全体に負荷がかかります。
しばらくやると拳全体が真っ赤になります。

そして相手は生身の人間ですから動きます。
すると角度が悪いと手首を捻ったり空振りすることもあります。

これがまた鍛錬になるのです。
この方法はお薦めのベストですが、いつも相手がいるわけではありませんから、一人で行う方法も考えたほうが良いでしょう。

一番簡単な方法は拳立て伏せです。
これを床ではなく畳の上で行います。

理由はやはり拳全体を鍛えるためです。
正拳だけではなく、ウラ拳の形でも行います。

これは手首にかなり負荷がかかりますので、良いトレーニングになります。
また、質問者の方が実行されていた素手によるサンドバック打ちも良いのではないでしょうか。

マキワラももちろんお薦めのグッズです。
ただ、理想的なものは地面に立てた物ですが、これはなかなか設置が難しいと思います。

私は、持ち運べるような携帯マキワラを作っています。
これも簡易ではありますが効果はあります。
作り方はこのサイトで紹介していますので興味があったらトライしてみてください。


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