初めまして。
私は、○○○○協会の弐段を持っている30歳女性です。
人格形成と精神的に強くなることを主な目的として、空手の稽古をしています。
形も組手も好きなのですが、イマイチ組手に自信がもてません。
おそらく、精神的なもので、稽古中は比較的攻められるのに、実際の試合では
相手を警戒しすぎて技がまったくでないし、腰も浮いてしまいます。
そちらの道場では、女性でも組手の稽古を沢山取り入れていただけそうでしょうか。
また、形の流派はなんでしょうか。
以上、どうぞ宜しくお願い致します。
○○○ ○○子
流派の話ですが、現空研は剛柔流がベースになっております。
基本や技の名称、型は剛柔流とほぼ同じです。
前身の拳誠会では、指導者に極真会館出身者もおりましたので、フルコンタクト組手に関しては極真会館の様式をかなり取り入れさせていただきました。
しかし、現在の稽古内容や構成、試合のルールは、現空研の理念に基づいた独自のものです。
基本的なコンセプトは、「実際に当てる組手で、実証された強さを獲得していく空手の追及」ということになります。
したがって、稽古のプログラムは組手主体ということになります。
形は、やる場合は剛柔流の形ということになりますが、日常の稽古としては三戦以外は殆ど行いません。
基本も、常に実戦を念頭においた構成をとっております。
技は、突き、蹴りだけでなく、関節技や絞め技も積極的に取り組み、柔道の専門家などを招いて講習を行うこともあります。
言葉で言うとすごくハードなイメージになりますが、一般の社会人や学生を対象にしますので、稽古の内容は社会生活に支障をきたさない範囲でという条件が付きます。
当然、年齢や性別に対する配慮も行います。
具体的には、ハード、ソフトの防具着用や、各種サポータ類の着用を行っております。
またヘッドギアやマウスピースを試験的に着用させることもありました。
こうした防具類の着用の是非や顔面攻撃に関する考察、ルールの策定等も含めて、より安全に実戦性を追及するというのが当会の趣旨でもあります。
実戦における戦力は、純粋な空手の実力以上に、度胸とか精神力といったメンタルな部分が大きなウエイトを占めてきます。
度胸や精神力といったものは、何といっても場数を踏むことが一番上達の早道です。
特に極度の緊張を強いられる接近戦を数多くこなす事がメンタル面での鍛錬としては大変有効です。
根性を込めて接近戦の稽古を行うと慣れていない人は寸止めの約束をしていても顔面に突きを入れがちになります。
特に大きな声で気合を入れることを強制した場合は特にです。
これは、極度の緊張状態では、平常心を失いやすい事が原因です。
お互いに恐いから攻撃的になるのです。
そして浮き足立ち気味になります。
組手は、それがフルコンであっても寸止めであっても恐いものです。
またどんな上級者であってもそれぞれのレベルで常に恐さというものは存在するのではないでしょうか。
何度も言いますがこの恐さの克服には場数を踏むというのが一番効きます。
安全に場数を踏ませるというのが私の基本的な指導方針です。
なお、女性に関しても、基本的な方針は一般男性と同じで組手に重点を起きます。
ただ、年齢や体力また過去の空手暦など男性以上に個人差が大きいので稽古内容は臨機応変に対応しています。
なお、現空研には他流派に在籍したまま現空研でも稽古を行っている方は多数おられます。
現空研としても、様々な様式に触れることは稽古にもなりますし、教えられることも多々ありますので歓迎しております。(他流派の有段者の方に関する昇段の件に関しては昇段の目安をご覧下さい。)
ぜひ一度見学(体験入会)にお出でください。
雰囲気は明かるいです。