Namekawa君は、会社の経営者でもあります。
多くの会員を見てきましたが、空手にかける情熱の強さでは現空研歴代の中でもトップクラスでしょう。
決して大きくはない体ですが、その研ぎ澄まされた技の切れで実際よりはるかに大きく感じます。
特に足技に関してはそのレベルの高さは特筆すべきものがあります。
入門以来順風満帆で来たように見える彼にも、やはり迷いの時期はありました。
スランプに陥って悩みを私にメールしてきた事もあります。
どんなに強くても、またどんなに上手でも、もちろん彼だけではありません、皆大きな悩みや恐怖や挫折感を持っているのです。
初心者には贅沢な悩みに見えるかもしれませんが、本人にとっては深刻なのです。
これは、どんな分野のどんなに一流の腕を持っている人にも共通してあることだと思います。
彼は最初から現空研の黒帯になる事を目標の第一に掲げて精進してきました。
これを達成した現在の目標は2段、さらにその上そして、将来は現空研魂を世界に広げていく大きな担い手の一人になることを願っています。
2008年8月12日
NAMEKAWA初段
目黒道場
会社経営
東京都在住
ご存知の方も多い事と思いますが、十数年前に極真会館の門を叩くも挫折しその後大道塾へも足を運ぶもなんだかんだ理由付けし空手の世界から去ってしまいました。
それから5年、42歳になったばかり、仕事も軌道に乗り順調な生活を送るもなんだか物足りない・・
よし!又空手をやろう!と思い調べていると現代空手道研究会のHPと出会いました。
実を言うとまだ我孫子道場しかない頃にHPを拝見した事があり、我孫子には通えないな〜と思ったこともそれから2・3年経ったある日又HPにたどり着くとそこには東京道場がありました。
ここで1度先生に見学希望のメールを送り目黒道場を見学する予定でした。
しかし急に都合が悪くなり当日にキャンセルしてしまいました。
そして1年半前に再度メールを送り見学させて頂き入門となりました。
現空研でまず驚いた事、この話は先輩方にもお話していますがほかの道場ではあまり見られないと思うことが沢山御座いました。
まずは現空研の黒帯の先輩方の腰が低い事!きちんとした「社会人」「学生」の枠を超えない態度、それに空手に対して強くなることに対しての貪欲さは少なくても私が知る空手道場の先輩方とはカラーがまるで違うことに驚きを感じました。
そのような先輩方に囲まれて「あ〜・・又空手が出来る。今度こそ黒帯を必ず締める」と心に誓い日々稽古して参りました。
そしてこの度、平成20年度の夏合宿において昇段審査、10人組手の挑戦を許可して頂きました。
冬の審査、1級の6人組手では相当キツイ思いが頭に残り今回の10人組手しっかりと体作り、調整をしないとあの真夏の体育館での組手、絶対に持たないな・・と思い皆さんには「何もしてませんよ〜」とは言っていましたが、とりあえず2ヶ月前からは少しづつ10人組手強化トレーニングを開始普段はお酒を飲むと炭水化物(ご飯・麺・パンなどなど)はほとんど摂らないし酒の肴もあまり食べませんが、暑くなりだすと私はすぐに体重が落ちてしまう為出来るだけ食べるように心がけて生活していました。
去年の夏合宿の頃の体重は60キロそこそこだったと思いますが今回は64.5キロまで体重が増やせ動きもそんなに悪くなかったと自分では思います。
勿論、筋力も付けないといけないのでこれはほぼ毎日のように腹筋・背筋・腕立は100回以上やる事と決め実行してきました。(サボった事もありました・・・)
審査1週間前には一回り体も大きくなり?(N戸先輩からも言われました)
その事が自信となり精神的にも随分楽でした。
しかし体はどうにかなっても心の方が今一つ・・・
審査の前の日は中々寝付かずに寝返りばかり打っていました。
10人組手の内容は
1人目
お相手はO笠先輩です。
先生に礼!お互いに礼!はじめ!!!
いきなり右の中段蹴り・そして前蹴りが飛んでくる。
o笠先輩は動きの早く中々位置取りが難しいが今回は10人組手、ちゃんと考えて組手しないとこの暑さでスタミナ奪われてしま
います。
様子を見ながら下段を返し相手の出方を見る。
あっという間にラスト10秒。
決め手はなく時間になり1人目終了。
2人目
S太さんとの対戦。
積極的に前に出て突きからの下段で押していく開始30秒相手の左下段をすね受けでカットし同時に左の上段蹴りを出す!
ガードがあったものの綺麗に左上段が決まり技あり。
いったん離れて再開。
前に2・3歩出ていきなり右の上段を御見舞いする!
バシ!!
やめ!
右上段回し蹴り技あり あわせ1本。
主審より座って休むように促され座ると同じ色帯同士の10人では1本決まろうが2分間フルに戦わなくてはいけない事を忘
れていました。
この時点でまだ半分1分経過の声が聞こえる。
突き下段のコンビネーションでラスト1分戦う。
ここで終了。
3人目
A藤先輩との対戦。
やはり突き下段を中心に今回は普段あまり出さない中段も結構決まっていました。
時分でも不思議なのですがまず「突き」が出ていた・・
普段の稽古でも足に頼り突きが出ないのにいつもの倍は出していた。
そして頭では出来るだけ体力温存と思うも技が出ていたのは本当に不思議でした。
あれは本当は自分ではなくて誰かが乗り移っていたのかな?
A藤先輩も突きから下段のコンビネーションで技を出してきます!
30秒
右の上段をフェイントで出す!
体制を整え右中段を蹴る振りをして得意の後ろ上段回し蹴り!
バチン!
技あり!
後半戦も突き下段中心で前に出る!
時間になり終了。
ふ〜汗が噴出してきます!
水分補給しながら汗をぬぐい。
お次は!
4人目
k木田先輩。
中段・上段と攻めてくるk木田先輩とはお久しぶりにお会いする。
体調を崩しし腰稽古もお休みしていたようだ。
先輩とは皆さんはあまり知らないと思いますがあるサイトでたまにですがメールのやり取りをします。
お元気そうで何よりでした。
こちらも又手数は出ています、体力もまだ平気そうです!
おりゃ!と後ろ上段回し!
バシ!
技あり!
ここでも後ろ回しで技あり取れました。
5人目
Tさんとの対戦。
このTさんたまに東京道場にも顔をさしてくださるかたですが、大きい!大きい!
超重量級(u田さんクラスの方)
さてどう戦うかな?
まともに行けば潰されちゃうので考えて戦わなくちゃ!と思う。
もこれは10人組手そんなに簡単に物事は運びませんね!
間合いを詰めてきて上段突き!これは危険!
どうにかスピードでは私のほうに分がありそうです。
素早く入り蹴り又引く。
この戦法でどうにか2分戦い抜く。
6人目
T木先輩
そうS太さんのお父さんです。
前蹴りがきつかった〜・・
結構効かされていました・・
それと上から叩き込む突きが今でも胸板が痛い。
どうにか倒されずに居ましたがさすがに黒帯になると圧力が全然違います。
ふ〜
後半戦に入ってきました!ここからが踏ん張るところです。
7人目
対戦はY満先輩。
先輩は1発1発はそんなに重くは無いのですが手数が多く連打!連打!で体力消耗します。
どうにか突き蹴りで返すも段々私自身の体力も限界に近づいて来たようです。
苦しい消耗戦がどうにか終了。
8人目
H込先輩。
H込先輩、優しくて格好がいいんだけど組手になるとなんであんな嫌な相手になるのだろう?(笑)
パワーもありテクニックもある、この組手は完敗というか情けない組手になってしまい終始貰ってしまいました。
手を出そうと頭では分っているのですが出ない・・・
途中流血してしまい試合が止まることもありましたがどうにかダウンする事なく2分間戦う!
は〜・・・キツイ。
9人目
レスラー先輩。
もうこの頃のなると段々と脳内麻薬がバンバン出てきついんだけど気持ちよくなってくる。
大きく深呼吸し組手が始まる。
大きな構えの先輩に出来るだけ答えるように蹴り突きを叩き込むも先輩は何も感じないのかじりじりと前に圧力を掛けてくる。
時折象でも倒れるのではないか?と思うくらいの蹴りがわき腹を襲う。
どうにか2分終了。
10人目
N戸先輩。
N戸先輩には本当に何時もお世話になっていて自分達の練習会、飲み会、遊びも何時も中心となって皆に気を使っていただい
ていて本当に頼りがいがある方です。
そして何より「空手が強い!」その方が最後10人目のお相手です。
先生に礼!お互いに礼!はじめ!
「おりゃ〜!!!!」「おりゃ」と気合と共に向っていくいきなりの下段蹴り。
ドス!効く〜!!
でも負けていられません!こちらもお返ししないとね〜
突き蹴りを気合と共に叩き込む。
右中段がズバっと入る!
うっ・・・
苦しい・・効かされた。
スタミナがガクンと奪われる・・
でも絶対技ありは取らせない!
それだけを意識し上段も貰わずにどうにか2分間戦えました・・
以上が私のブログにも載せた内容のものです。
長い文になりましたが、最後に今回の組手で感じたことは本当に1人で戦ったのではなく皆さんの支えがあり成し遂げられた
ものだと心から感じております。
これからは現代空手道研究会の黒帯の名に恥じないように精進し又第2の目標「2段」を目指しがんばります。
押忍