空手の本質は守りにあります。
理不尽な暴力から自己や家族、隣人を守るための武道です。
直接的な暴力を排除し自己を守るためには強さが必要です。その強さを実現するため空手の技を習得します。
空手の目的は正義の実現といった積極的なものとは少し違うと思います。
正義の実現のためには武道以外の多くの要素が必要だからです。
例えば、倫理や道徳、哲学や科学、法律や規範といったものや、音楽や美術なども含めた総合的な文化全体で形作るものだからです。
武道の役割はその中の一部にしかすぎません。
というより縁の下の力持ち的な位置づけだと思います。
空手の目的は正義の実現といった積極的なものではなく、不正義に対する阻止力といったものです。
不正義は理不尽な暴力を背景に行われるのが常です。
その被害にあう多くは、力の無い弱者です。
力の無い正義が力のある不正義に犯されることは残念なことですが、現実的には日常茶飯事です。
そういった理不尽に安易には屈しない精神をやしなうのが空手です。
まとめ