君は君の友人をどの程度評価しているか。
彼(彼女)は正直だろうか、かしこいだろうか、やさしいだろうか、強いだろうか。
見栄っ張りな彼(彼女)は多分自分を自分以上に見せようと振舞うだろう。
でも君はすぐそれに気がつく。
ずるい彼(彼女)は、自分が損しないようにいつも計算して行動する。
でも君はすぐそれに気がつく。
いつも言訳を言ったり、屁理屈をこねたり、とぼけたりする彼(彼女)がいる。
でも君はすぐそれに気がつく。
君は君以外の他人の素性はすぐ見破ってしまう。
そう、人は他人は見ぬけるのだ。
それなのに、自分に関しては人に隠せると思っている。
君を君以上に見せようとするほとんどの努力は無駄である。
ありのままの自分を認めること。
そしてそれは、とうの昔に君以外の他人は見ぬいている君の本質なのだ。
媚びを売ってはいけない。
虚勢を張ってはいけない。
ウソを言ってはいけない。
とぼけてはいけない。
迎合してはいけない。
なんでも反対してはいけない。
目立とうとしてはいけない。
目立たないようにしてはいけない。
構えてはいけない。
無頓着ではいけない。
ありのままの自分を見ること。
ありのままの他人を見ること。
物事から逃げないこと。
物事に執着しないこと。
恐れてはいけない。
馬鹿にしてはいけない。
謙遜は形を変えた傲慢である。
君は自分の目で物事を見、自分の感覚で判断し、何が正しくて何が間違っているかを判断しなければならない。
「はい」と「いいえ」は君の本心でなければならない。
人に嫌われることを恐れないこと。
人に好かれようと自分を偽らないこと。
自分を溺愛しないこと。
自分を憎まないこと。
君は君以上でも君以下でもない。
君は君以上に見せる必要はない。
君自身が向上すれば良い。