懸垂をやりたいがいったいどこでやれば良いのだ、という問い合わせあり。
実はこれ、結構悩みます。
近くに公園でもあって、高鉄棒かそれに類したものがあれば、良いのですが、なかなか適当なものは少ないです。
私は昔はやった「ぶら下がり健康器」を使っていました。
これが一番です。
もともとぶら下がるのを前提に作られていますので、乱暴に扱わなければ強度は十分です。
古道具屋や廃品を売っているところに行くと必ずあります。しかもただみたいな価格です。
インターネット使える人なら、ゆずって下さいコーナーかなんかで問い掛けるとかならずあげるという人がいると思います。
「買ったはいいが、使わない器具」のトップらしいですから。
欠点は、本格的にやるにはちょっと幅が狭いといったところです。
でも、この位はちょっとした工夫でなんとかなります。
話は少しずれますが、懸垂で鍛えられるところは主に上腕二頭筋です。
腕立てが上腕三頭筋です。
空手ではもう一つ腕で鍛えなければならないところがあります。
それは前腕です。
いわゆる、ウデップシと言われ、ポパイのマンガなどで強調される肘より先の腕の部分です。
前腕は拳を握り締めるのに重要な働きをします。
また、関節技をかける場合やかけられてはずしたり、返したりする場合にも必要な筋肉です。
前腕は一番鍛えにくいというか効果がなかなか現われないところです。
ハンドグリップは最強のものを使って、トレーニング理論にのっとった方法で行っても、私に関してはほとんど効果はありませんでした。
それが、この懸垂では、目に見える効果を発揮してくれたのです。
今から始める人は事前に握力を測定しておきます。
今まで、ハンドグリップやテニスボールを握ることで握力を鍛えてもちっとも効果のなかった人、
この懸垂をやれば目をみはるように数値が向上してびっくりするはずです。
(もちろん本格的な器具やマシーンを使えばより効果は期待できるでしょうが、費用をかけないといった前提での話しです)
早い人では一ヶ月もしないうちに効果を確認できます。
その日の内に数値が極端に向上する人がいますが、これは筋肉がついたわけではありません。
神経伝達系統の改善によるものです。
これらは人によって個人差があります。
筋力トレーニング未経験者で、筋力を抑制する性質の強い人だったのだと思いますが、一挙に2割くらい数値が向上した例を見たことがあります。
ハンドグリップでは殆ど効果が無いとは、経験者の共通した感想ですね。
理由はよくわかりませんが。
おそるべし懸垂。