第4回現空研空手道大会感想 その3

2011/06/03


今大会の一番の激戦区は無差別級を除くと、一般部重量級と、それに一般部、壮年部中量級であった。

今回はその中量級に的を絞って感想を述べたい。

 

中量級は80k以下でK70kg級が中心となるので一番人数も多く、いつも激戦区になる。

今回の特徴は人数だけでなくその帯階級のばらつきである。

 

例年茶帯から初段クラスが一番人数が多くなるのだが今年は白帯から二段、三段といった幅広い階層となった。

また年齢層も広がりを見せた。

 

近年現空研はその年齢層が広がり、現空研の生涯空手という理念の実現に近づく第一歩だという見方をしている。

そして、全くの初心者から経験者や他武道、他スポーツからの転向組みまで多士済々である。

 

初心者はこういう大会に出場するのはやはり敷居が高く感ずるのが普通で最初は躊躇するものだが、今年は何人かの勇気ある挑戦者があった。

篠崎君はそういう意味で活躍が目だった白帯組の一人である。

 

入門してほぼ皆勤で道場稽古に参加し、2級ながら壮年部重量級で優勝した森川2級と自宅近くで稽古を重ねている努力家である。

森川2級は極真出身者でキックの経験もありもともと地力とパワーは誰もが認めるところである。

 

その森川2級の後輩で中国拳法出身(つまりずぶの素人ではない)の篠崎君が道場でも道場外でも欠かさず稽古を重ねているのだから強くならないはずはない。

先日道場で聞いたら、ホームページ上にアップしてある私の筋力トレーニング方法を印刷して、拳立て、懸垂も忠実に実行しているそうだ。

 

その篠崎君が初戦で我孫子の強豪安藤初段と対戦した。

安藤初段は元他流派の黒帯だったが現空研に入門するために我孫子に引越ししてきた程の者だ。

 

二戸(兄)三段がまだ初段の頃、我孫子に出稽古に来ると良く二人で稽古後の自主稽古をやっていたのを覚えている。

しかし仕事の関係で、昨年はかなり道場へ来れる回数が減っていたのだが、最近その仕事をやめ転職活動の合間に時間を作って稽古も豊富になり調子を取り戻してきた。

 

その古参で強豪の安藤初段に対し、白帯の篠崎君は臆するところなく果敢に攻めていった。

下段蹴りを中心に安藤初段の足を止める作戦にでるが、これは流石に全てカットされたりいなされて通用しない。

 

しかし時折放つ変則的な上段回蹴は安藤初段を冷やりとさせる場面がいくつかあった。

最後は地力で勝る安藤初段が落ち着いて捌き余裕の判定勝ちとなったが内容はとても良かった。

 

しかしこの話は後がある。

この二人はくじ運で無差別で再度対戦する事になる。

 

そしてここで学習したのか、今度は強豪の安藤初段を破る金星を勝ち取るのだ。
最後は軽量級の強豪園田(剛)二段に敗れるのだが、白帯でここまでの活躍はすばらしい。

 

各賞では敢闘賞を獲得したのもうなづける。

 

左 篠崎君の変則的な上段回蹴が安藤初段を襲う      左 篠崎君接近して前蹴を放つも安藤初段に押し返される

 

※この中量級は書きかけです。

 

戻る 続く

 

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