現空研のメンバーはどんな人が多いのだろう。
問い合わせのメールでも時々こうした質問がある。
もっともな話だ。
これから参加しようと思っている団体の構成メンバーがどういった人たちが多いのかは最初に知りたいことである。
現空研は多くの会員がホームページやブログをお持ちである。
それを参照していただくだけでもかなり情報を得る事ができる。
しかし、実際にはそれよりはるかに多数の方々が活動しており、そうした紹介でもたまたま抜けている多くの有名(?)人がいる。
こうした人々を今回は少しご紹介してみたいと思う。
同じ現空研会員であっても、活動道場が違ったりして顔は見たことがあっても詳しいことは互いに知らないケースも多いと思う。
道場生にとっては互いの理解を深めるため、これから入会を検討している方にとっては自分の目的に合致しているかの良い判断材料になると思う。
全ての会員を紹介するのは大変なのでとりあえず今回夏合宿に参加する会員の方々よりランダムにピックアップしてご紹介したいと思う。
まずトップバッターであるが。
Oyama初段
彼は、日大空手部出身で現在は有名警備保障会社の社長である。
合宿には毎回お子さんも一緒だ。
息子さんは、住まいの関係で現空研には入っていないけど近くの伝統系道場で稽古を積んでいる。
合宿では現空研少年部に混じって稽古を行う。礼儀正しく空手もとても強い。
Oyama初段は、最初から2部(反省会と称する飲み会)を目的として入会したと豪語するだけあって、大変な酒豪である。
しかも日大空手部の伝統をそのまま受け継いだ豪傑ぶりは会員なら全員知らないものはない。
長年の稽古で体のあちこちに爆弾を抱えているのはベテラン共通の悩みではあるが、いまだに若いチャレンジャーの10人組み手などには積極的に参加するバイタリティーはいささかも衰えていない。
彼の経歴や仕事内容は外面のコワモテと同期しているが、内面はとても繊細でやさしさにあふれている。
ただその表現方法が多少乱暴なだけだ。
Nito(兄)2段
現空研大会では2年連続で無差別級チャンピオンになっており、今まで出た対外試合でも圧倒的な勝率を誇る。
空手だけでなくキックの試合でも好成績を残している。
整った顔立ち(?)からは想像もできない敢闘精神の持ち主である。
攻撃力、耐久力、スタミナ全てにバランスのとれた万能タイプであるが、私から見てまだまだ未開発の部分も多く、逆に言えば将来の可能性は計り知れない。
最近キャスター付きのバッグを持ち歩いており、その有効性は認めるが何か似合っていない。
ちなみに弟のSinya初段はプロキックボクサーで活躍中である。
Ito(M)初段
私の母校修猷館の後輩である。修猷館では応援団部長。
まさに応援団そのもの剛毅を絵にかいたような男である。
空手のスタイルもパワー空手一直線である。彼には細かい小細工は通用しない。
職業は有名外国語学校の経営者であり、アメリカ留学でMBAの資格を持つ秀才でもあるところがいかにも不釣合いである。
息子さんも現空研会員でやはりお父さん譲りの根性のある組手をする。空手を含めた将来が楽しみな子だ。
Sakaki初段(さか坊)
言わずとしれたあのさか坊である。
膝の大手術の後の10人組み手は今や伝説となっている。
若い頃は暴走族でならしていたが、現在は家族思いのまじめなサラリーマンである。
暴走族のトップと警視庁機動隊のロボコップが10人組み手の最終戦で当たったことは何かの因縁であろうか。
彼は今回の合宿で長い休会期間を経て復帰しさらなる上級を目指すことになった。
怒らせると何をするか分からない野獣性を秘めているが、一旦仲間になると繊細(?)で心優しい天使のような存在だ。
Takesi2段(サムライ)
現空研初期に入門したサムライだ。
まじめで、熱心で、めきめき上達した。
空手協会との合同稽古では、中堅として組手で大活躍した。
彼の15人組手の最終戦は私(園田)が相手をした。
14人目がロボコップ師範で体力の全てを使い切った後での対戦であったが、死力を尽くして向かってきたのが印象的だ。
今回の合宿は途中で仕事が入り、参加は微妙になっているが、宴会飛び入りの可能性もないではない。
Kuramochi2段(クラさん)
あのクラさんである。
クラさんで全てが通じる。
スキンヘッドの巨漢である。
しかしその威圧的な外観とはまったく違うやさしい内面の持ち主である。
彼の初対面の印象はあのサカ坊がブログで克明に記載している。
あの暴走族のサカ坊ですら背筋に寒いものを覚えたあのクラさんとは。
その彼が今回久々に合宿に登場する。
もちろん彼の職業は、まともなものだ。ある有名企業の管理職であるとだけ言っておこう。
彼のホームページで現空研に入った会員は数知れない。
現在もその掲示板では活発なやりとりが続いている。
合宿が楽しみである。
Okosi4級
今回はご家族で参加だ。
ボクシングも経験しており、格闘センスは随所に感じられる。
新進の出版社に勤めていて、仕事、空手と充実した生活ぶり、豊富なチャレンジ精神をうかがわせる。
今回はご家族の前での審査であり、普段と違った緊張感があると思う。
平常心でがんばって欲しい。
Watanabe(R)初段
勤めている会社の状況でしばらく休会となっていたが復帰してさらなる活躍をしている。
入会当時から圧倒的な体力を感じさせたが、それは現在も健在だ。
物事に真正面からぶつかっていく精神力があり、それが空手にも現れている。
今回10人組手にチャレンジするUchida1級とは同じ武蔵工業大学の友人である。
Kamioka2段(アビ)
我孫子道場ではなくてはならい存在になりつつある。
アイスホッケーで鍛えた体と最近開眼した上段回蹴で、突いて良し蹴って良しといった手のつけられない怪物である。
しかし、その巨体に似合わないデリケートな精神の持ち主でもある。
虫にはからきし弱いらしく、「星を見てロマンを語る会」では酔っ払い師範がいろいろイタズラをして喜んでいるらしい。
最近災難が続いていて、先日は停車中に追突され、首を痛めてしまった。
今回の合宿でUno初段の15人組手に参加するのを楽しみにしていたのだが見学に回る可能性が高いとのこと。
となりで聞いていたUno初段、「首、大丈夫ですか?」と言いながらもこころなし顔は笑っている。
Ando初段
とにかくまじめで明るく好青年ではあるが、なんか変なところもある。
最近聞いた話では・・・・・・・
アビ君のブログがら引用してみる。
んで 早めに来ていた Anさん Matuさんと雑談中にでた話。。。
Anさん 賞味期限ぎりぎりの肉を激安で買い
その後 当然期限切れになり 凄んごぃ 匂いがする肉を
Anさん談
「水で洗ったら匂いが あまりしなくなったので
そのまま カレーを作ったんですよ。。。」
中略
「今までで一番 嫌な食べ物でした。。。」
食うなよ んなもん!!!
Kitajima2段
伝統系でも2段を持つ。
伝統系のスピードと現空研のパワーを併せ持つ強豪。
小柄な彼の戦い方は普段からの精進と工夫が生んだ結果である。
彼は何かに行き詰ると時々ポツンと質問してくる。
たいていは一言か二言での質問であるが、熟考した末の言葉であろう。
ヒントを出すとまた一人でもくもくとトレーニングする。
無口である。昔の武人の面影を持つ。
幕末の薩摩藩士、田中 新兵衛が浮かんでくる。
Matumoto1級
今回10人組手にチャレンジする我孫子の強豪だ。
大学時代(東京外国語大学)は空手部で伝統系空手を稽古する。
現在は私の出身大学東京理科大学で准教授として教鞭をとる。
まじめで、何事にも真正面から取り組む意思の強さを感じさせられる。
忙しい仕事の中から稽古の時間を作り出し着実に実力を上げている。
大学の試験の時期と審査の時期が重なることが多く、昇級・昇段審査のチャンスを何回が逃したが、今回合宿で10人組手にチャレンジする機会を得た。
鋭い上段突きと中間距離からの蹴りが得意技である。
技の切れは申し分ない。スタミナを消耗してからの戦いをどうするかが今回のカギとなるだろう。
Koizumi初段(マック)
彼もいろいろ伝説の多い男である。
現空研に入門した時は明治大学の学生だった。
現在は不動産鑑定士として活躍している。
彼にまつわる話は面白すぎてとてもここでは紹介しきれない。詳しくはSakaki初段(さか坊)のブログを参照のこと。
私が彼から直接聞いた話では通販で買った「もてる薬」のこと。
しかるべきホルモンだかなんだかが配合された香水のようなものでこれを体に振り掛けておくと自然に女の子が寄ってくるというしろもの。
道場に来るとき電車の中で振りかけてみたけど全然効果がなかった、ということだった。
何で空手の前にそんなもの浴びてくるんだ!!
Takagi初段ご一家
Takagi家はご家族全員が現空研会員でありしかもご夫妻とご長男が黒帯である。
奥様も女子部では圧倒的な強さを誇るし、一番下の少年部のHumiya君も多彩な技の持ち主で将来が楽しみだ。
しかも お父さんとご長男は伝統系の空手でも有段者であり、その流派では指導までしていた腕の持ち主である。
上背も体重もあるお父さんは伝統系の特長であるスピードも兼ね備えており、勝ち抜き戦でも常に上位に食い込む実力者だ。
ただ少し前おそらく仕事の忙しさからだと推察するが体調を崩し入院された。
最近やっと復帰されボツボツ体を慣らしていってください、と言ったが、一旦空手衣を着て黒帯を締めると以前のTakagiさんと少しも違わないパワフルな組手を展開されるのは驚きだ。
東京だけでなく我孫子道場にもちょくちょく一家で来られ精神的な充実度は以前にも増している。
ただ、体だけは前にもまして注意していただきたいと思っている。
Tasiro1級
Tasiro1級も最近娘さんのRunaちゃんも入会した親子会員だ。
本人は目黒、世田谷はほぼ皆勤といった出席率で、当然技の上達スピードも際立ったものがある。
Runaちゃんも強い。
もともと伝統系でもかなりの経験があるところに研究熱心な姿勢とあいまって毎回確実に進歩しているのが感じられる。
仕事が現場作業ということあり、体力的にも申し分ない。
恐らく初対面の人は、その日焼けした若々しい体と外観、それに小学生の娘さんを見てそれに準じた年齢を想像すると思う。
しかし彼には成人した息子さんがいるのだ。
どうだ。びっくりしただろ。
それほど彼は若い。
Takamori君
今回初の昇級審査チャレンジになる。
大手企業で経理の仕事をするビジネスマンだ。
ある意味、最も典型的な現空研の会員だ。
初めての格闘技経験だが、最近は空手の動きが身についてきた。
最初はどうして良いのかまったくわからず手探り状態だったと思う。
しかし、最近はつぼにはまった気合も出るようになり基本もできてきた。
最初の合宿で不安もあるかと思うが何事も一度経験してしまうと気が楽になる。
ダメでもともとという気楽な気持ちでチャレンジしてほしい。
Namekawa初段
いまさら紹介する必要もない有名人だが、念のためご紹介しておく。
まだ分裂前の極真会館でハードトレーニングを積んだ猛者だ。
職業は介護会社の社長さんだ。
仕事も空手も順調に伸びてきており、この厳しい時代としては快挙だ。
今や現空研の中堅としてはなくてはならない存在の1人になっている。
彼のすばらしさは、際限ないチャレンジ精神だ。
過去の実績や体験は常に尊重するが関心は常に未来に向かっている。
若い頃ならいざしらず中年でもこういった気持ちを連続させることは簡単なようでなかなかできることではない。
仕事が順調なのも彼のこうした生き方が皆に分かるからだろう。
失敗をおそれず常に初心にかえってチャレンジを続ける。
彼も、これからどこまで強くなるか分からない。年齢は関係ない。それくらい将来性を感じさせる。
今や、無敵の快進撃を続ける彼だが、入門初期の頃は壁に当たって相談を受けた事もあった。
しかし、一旦それを克服するや途切れない右肩上がりの上昇を続けている。
Uchida1級
先に紹介したWatanabe初段と大学(武蔵工業大学)の同期だ。
彼は不動産、倉庫関係の企業の社長だ。
お父さんが亡くなりこの若さで後を継ぐことになった。
いろいろ苦労も多いと思うがが不屈の精神でがんばっている。
彼もクラさんやアビ君と共通点がある。
まず、100kを超える筋肉質の体格とそれに準じたパワーの持ち主であること。
それとUchida1級は彼独特の反射神経というか繊細な感応力があるということ。
これは功罪両面がある。
良い面は一旦自分の土俵に持ち込めば絶妙なタイミングで相手を追い詰める機動力の元となる点だ。
悪い面は、相手の出方を先読みしてしまい最初の一撃が出せなくなる事がたまにあるということだ。
これは感受性の高い人にありがちなことでいわゆる鈍い人には全くない。
友人のWatanabe君が「彼の外観から一緒に町を歩くとどんなチンピラも避けて通る」と言っていたが、彼自身にはそういう肩で風をきるような性格はまったく無い。
若い彼はいずれ現空研を代表する強豪の1人となることは間違いない。。
今回の10人組手は平常心で望むことだ。成功、失敗は後から着いてくるもので今は現時点の最良を目指せば良い。
Kawakami1級
Kawakami君も今回10人組手にチャレンジする。
彼もUchida1級に負けない長身であるが、性格がどちらかといえば大人しく、全てにおいて目立つ行動を取らない傾向がある。
それは彼の人当たりの良さややさしさにもつながっているのだが、こと格闘技となると災いする事も多い。
とはいえ、社会情勢も厳しい中、工場勤務の彼もなかなか自由に時間を取れない状況だったに違いない環境にありながら地道に稽古に通い続けるにはかなりの精神力の持ちぬ主である事を証明している。
最近はNamekawa君の主催する各種稽古にも積極的に参加するなど体力、技術向上に努めているのがよく分かる。
体格上勝ち抜き戦では上級者と当たる事が多くなかなか連続勝ちを制することはできないのだが着実に実力は向上しているのは誰もが認めるところだ。
今回の10人組み手はかなり厳しいものになるかもしれないが、成功しても失敗してもこの体験は貴重なものになるのでがんばってほしい。
Sawaguchi4級
昨年は確か右足の怪我で合宿参加できなかったと思う。
しばらく怪我の影響で捕獲的な稽古はできなかったがもともとセンスが良かったので完治してからの伸びは著しいものがある。
バネの効いた回し蹴が武器である。
彼には常々後5k筋肉で体重を増やせと言ってある。
まあ、これは言うのは簡単だが実践はなかなか難しい。脂肪で5k増やすのは簡単だが。(中には脂肪でも難しい人もいるにはいる)
もともと体脂肪率の低い彼のような体型の人が筋肉でこれくらいの増量をした時のパワーアップは凄まじいものがある。
彼もビジネスマンでいそがしそうであるが確実に強くなっている1人である。
Iguchi初段
彼は中央区の印刷会社に勤務するビジネスマンである。
中学、高校とサッカー部で活躍する。
入門当時よれよれの空手衣をもってきたので相当な経験者かと思ったらそれはお兄さんのものだった。
小柄ではあるが常にアグレッシブな空手を展開する。
どんなに大きな相手でも一瞬たりとも臆するところはない。
しかし敢闘精神のかたまりのような彼も普段はおとなしくユーモアあふれる好青年である。
そのギャップがまた面白い。
Ichikawa1級(女子部)
都内の法律事務所に勤めるキャリアウーマンである。
目への激しい衝撃を医者から禁じられているので基本部での活動となっているが、最近は絶対顔面に当てない技術を持っている上級者と注意深く組手も行っている。
熱心な稽古と軟らかな体を武器に最近急激な成長を見せている。
特にNamekawa初段の主催する稽古会にも積極的に参加するなど研究心は旺盛だ。
いよいよ黒帯が目の前になってきた。
Suga君
この方は不思議な人だ。。
所属は基本部。
その理由は体力的に自信がないということだった。
もちろん基本部の趣旨は体力増進や経験者でもしばらく遠ざかっている人が体をならしたりゆっくり地道に稽古するためのコースなのでまさにピッタリだ。
でも、合気道は5年もやっておられるし段もお持ちだ。
組み手をやらせるととても白帯とは思えない動きをする。。
長身を生かした上段への突きは天性の勘の良さを感じさせる。
千代田区の社団法人に勤めるビジネスマンで外見はいかにも大人しそうだが、そこいらのチンピラがいい気で絡んだりすると一発で倒されるだろうな。
Sibahara2級
我孫子の秘密兵器である。
国際的な同時通訳者として活躍し最近NHKの英会話番組にもシャドウイングの教師として出演した。
国際的な喧嘩の時は私の啖呵を同時通訳してもらおう。
100kを超える体重で上智大学時代は柔道部は分かるが茶道部にも属していたとかいないとか・・・・・・
巨体とは似合わないとても温厚でやさしい性格だ。
昨年は同じ同時通訳者として活躍する奥さんと可愛いお子さんも一緒に参加したが今回は仕事の関係で1人の参加となった。
アビ2段がマンツーマンで指導し大変な破壊力を身に付けている。
もともと日本文化に対する真摯な気持ちと求道的な姿勢があり、空手においても大化けする可能性を秘めている逸材だ。
Yosimura君
渋谷区でデザイン会社を経営する。
新極真会館1年半の経験者。
まだ入門したばかりで不慣れな点も多いが常に全力をだして稽古する姿勢は良い。
必ず強くなるだろう。
キャラクタとしては一風変わったところがあり面白い人物である。
Goto君
モスバーガーに勤めるビジネスマン。
最初モスバーガーと聞いて小柄でもあるし学生のアルバイトかと思ったがれっきとして正社員である。
天性の運動神経がありパンチも強い。
大きな相手でも臆せず立ち向かう精神力もあり将来伸びるだろう。
特に体重別ということであればかなりのアドバンテッジがある。
しかし現空研は武道空手なので、体重無差別でも上位を狙えるように目標設定してもらいたい。
Saisyo初段
東京道場ではほぼ皆勤のベテランだ。
フルコンを得意としており中段の連打ではたいていの対戦者が後退してしまう。
現在腕に多少の障害がありまだ完全には直っていないがかなり回復しており破壊力は健在だ。
性格は温厚でとてもやさしい。
子供たちにもとても優しく人気者だが、時には厳しさも必要だと注意することもある。
いろんなイベントで何度もおいしい酒を提供してくれた。
Suematu初段
工業デザイナーであり、毎年表参道で個展(グループ展)を開いている。
温厚でフレンドリーな性格でいろんなジャンルで友人が多い。
しかし一度決めた目標に対する集中力は人並みはずれたものがあり、それが現在の彼を形成しているようだ。
10人組手を完遂した時も流した涙は嬉し涙ではなく悔し涙だった。
自分の空手ができなかったことが悔しいと彼が言った事を今でも忘れられない。
この敢闘精神が彼の強さの原動力だろう。
つい先日もプロキックボクサーのNito君との組手では相譲らぬ攻防を見せてくれた。
Suzuki(R)2段
ご存知暴れ竜だ。
15人組手を完遂して一皮むけた感じで、年々強さを増している。
現空研の2段は本当にどこに出しても恥ずかしくない実力の持ち主ばかりだが、彼も現空研を代表する実力者の1人だ。
彼はその外観からは想像しにくいがれっきとしたIBMに勤めるシステムエンジニアである。
性格はさっぱりとしており男っぽさがあふれている。
Hayasi2段(パオ)
我孫子の代表的な存在の1人である。
我孫子で勝ち抜き戦を行うとこのHayasi2段とIkeda2段、アビ2段が優勝に絡むことが多い。
地元では有名なパン屋さんだが、私が訪れた時彼の仕事場にはパンを焼く機械のわきにはサンドバッグが置いてあった。
求道的な性格で武道に対しては自分の考えをキチンと持っている。
そうした意味でやはり求道的な志向の強いIkeda2段とは軽いスパーの時でもある種の緊張感がただよっている。
我孫子は最近復帰組が多くなってきたが、彼の活躍に刺激された面もあると思う。
Uno初段
大手警備会社に勤務するビジネスマンだ。
性格はまじめで、明るくさっぱりとしておりユーモアもあって男らしい。
入門はHayasi2段の少し後、Kin2段の少し前であるから、かなりのベテランだ。
妹さんも現在休会中であるが会員であり、とても強い。
今回の合宿では奥さん、子供さんも来られる。
こうした中で15人組手にチャレンジするのだ。
15人組み手はどんな強豪でも厳しい。
成功するか失敗するか全く予想もつかない。
こうした無類の困難に果敢に挑戦する父親の姿を家族に見せるということは私はすばらしいことだと思う。
今回のチャレンジはその成否に関わらず家族の宝物になるだろう。
Endo初段
彼は大手金融会社の管理職をしているビジネスマンだ。
彼は入門から短期間で強くなり確か飛び級をしたと記憶している。
しかし茶味の頃も伸びてはいたのだが入門当時のような急激な伸びは感じられない時期があった。
彼が本当の意味で開眼したのは黒帯を取ってからだ。
10人組み手を完遂するや、引き絞られた弓が溜めたエネルギーを一気に吐き出すように実力を急激に上げていった。
あの技の切れるNamekawa初段にも肉薄する組み手を展開するようになった。
負けるときはたまたま相手が上手に虚をついたような場合のみで、力に押されて圧倒されるような展開は皆無となったのだ。
現空研は現在が生涯で最強の時期という人が大変多いのだが彼も強烈にそれを実現している1人で、まだまだ際限なく強くなっていくだろう。
Hayasi(Y)3級
彼は入門は古く、我孫子のアビ2段とID番号は隣あわせだ。
アビ2段の次に入門した会員だ。
しかし、転勤のため長い間休会の時期が続いた。
今回目黒道場に復帰し、はれて昇級審査を受けることになった。
彼は入門当時からバネの効いたセンスの良い組み手をやっていた。
今回復帰してからの稽古を見ても技はいささかも衰えておらず、短期間に急激に勘を取り戻している。
最近は持久力も回復して勝ち抜き戦でも活躍するまでになった。
合宿審査が楽しみな1人だ。
Kin2段
彼も現空研では知らない人はいない存在だ。
彼がまだ白帯で初めての合宿審査の時、すごい白帯が3人登場した。
基礎的な運動能力の他、気迫、敢闘精神が皆すごかったのだ。
空手としてはまだまだ未完成だったが、将来性は保障されたような内容だった。
その3人の1人がこのKin2段だ。
彼は器械体操の選手だった。
残りの二人はプロボクシングのライセンスを持っているコマちゃん事Ikoma初段、そして実業団のラグビー選手だったTano初段だ。
この3人は良きライバルとして精進し皆黒帯を取る。
そしてKin2段は15人組手を完遂して2段となった。
彼は現空研を代表する1人である。
Mizuo初段
彼が入門した時はまだ学生だった(慶応大学)
世田谷道場ができてまだ白帯ばかりだった頃だ。
彼は理工系で趣味がピアノということもあり鮮明に入門当時のことを記憶している。
現在は大手IT企業に勤めるエンジニアだが空手の技術は確実に向上を続けている。
もともと前蹴りのセンスがあり、数少ない前蹴りの名人の1人である。
最近は回し蹴りの改良に取り組んでいるようで、これが完成するとかなりの戦力アップとなるだろう。
まだまだ強くなる1人である。
Kikuchi初段(女子部)
彼女は我孫子道場のある白山中学の出身者である。
学生で入門した時はとても大人しく武道をやるタイプに全く見えなかったが、コツコツと努力を重ねてとうとう10人組手を完遂し黒帯を取った。
現在は病院で医療関係の仕事に従事していてなかなか道場の稽古時間にまにあわないのだが可能な限り稽古に来る姿勢は立派だ。
その不足分をNamekawa初段の主催する稽古会に出席したりして補っている。
空手で伝えた技や精神力は仕事やその他の局面できっと力になるだろう。
Oikawa君
彼は大学生である。
彼が通う大学は東京工科大学で私が非常勤講師を務める東京造形大学の近くにある。
とてもきれいな大学で整然としたたたずまいである。
彼の専門はシステム工学であり、私が教えて内容に近い。
空手はまだ初心者だが身長も高くパワーもあるし、素質としては申し分ない。
きっと強くなるからがんばれよ。
Horikomi初段
目黒道場で活躍する強豪の1人だ。
イタリア語の会話の本を出版するくらいイタリア語には通じている。
奥さんも長くイタリアで仕事をしていた。
彼は空手を始めたのはイタリアであり、最初の先生はイタリア人である。
日本人がイタリアで日本の武道を始めるというのも面白いと思うが空手はそれだけ国際化しているということだ。
最近は大学で講義をしたり、彼の活動範囲はとても広い。
空手に関してはブランクが空いても一定の技術水準は常に保っているところはさすがである。
彼もまだまだ強くなるであろう。
以上概略を主観的に記載した。
まだまだ他にも紹介したい会員や漏れた会員もいるがそれは当日紹介したいと思う。