アビ(kamioka)君は、すごく体が大きいです。
昔アイスホッケーをやっていました。
体を鍛えることが好きで、筋力トレーニングもかなりやっています。
腕っ節が太いので関節技の解説をする時は良く相手をさせられます。
しかし、職業はSEで、びっくりするようなかわいらしい感じの車に乗っています。
勘違いしたチンピラが車の中を覗き込んで、アピ君の顔を見るなり真っ青になって逃げたという話は有名です。
酔っぱらい師範主催のキャンプでは料理にも相当ウルサイそうです。
昔は体力にたよった空手でしたが、10人組手を境に特に中段の突がスピード、威力ともに格段の向上をし、彼を得意の間合いに置くとその破壊力は凄まじいものがあります。
しかし、気持ちはやさしく、彼のホームページでも自分に関しての表現はおそろしく「控えめ」です。
平成17年5月我孫子道場での組手。 左:アビ 右:Okawa
右:アビ(当時1級) 左:Konisi初段
2005年11月4日
我孫子道場 アビ初段
千葉県在住
職業 SE
'05夏合宿 では、審査挑戦の機会を与えて頂き、有り難う御座いました。
10人組手の感想を本音で記しますので、御賞味下さい。
"空手を始めた、きっかけは、40歳を目前に体力の低下を感じ、美容と健康のため。
"
決して、強くなりたいからとか、人を殴りたいからでは無いです、念のために。
* 審査(合宿)直前
173cm 100kg 体脂肪率30% よく、こんなんで動けるな私。。。あまり動いてないか(笑)
くわえて、齢 不惑を超えており、大殺界で厄年 ぐわぁぁ。。。縁起悪うぅぅいぃ
こんな星回りの悪い時期に、地獄の10人組手、そして場所は暑すぎる夏の九十九里、
これでもか、と言う程、逃げしたくなる要素がてんこ盛り。。。
本当に逃げようかな、とか思っていたんだが、周りは完全に挑戦するものとして話を進めていく。。。
来年に延ばそうかと、渋っていたんだが、8月に入り合宿と審査の話題が多くなってきたある日、
ついに、園田会長より「ダメだよ! 受けなきゃ!」と優しく、刑の執行を言い渡される。
「押忍」と返事するも、私の頭の中では「ドナドナ」が低く静かに鳴り響いていた。。。
みんなに相談しても、
酔っぱらい師範、曰く「大丈夫、大丈夫、俺は痛くないから(笑)」とか、
Siba君あたりも「大丈夫ですよ、死ぬ訳じゃ無いし平気ですよ(笑)」とか、
Ni(兄)君に至っては「絶対ダウンさせる!(本気)」とか、
ろくでも無い事を言い出す始末。 ヒトゴトダト オモッテ ミンナ
ついに、観念して挑戦する事にする。この頃の心理としては、ダメもとで受けようかな、
入会以来、順調過ぎる昇級の状態だから、一回くらい失敗するのも良いかなと密かに思っていた。
作戦コードは「ダメで元々!次がある!」
コマちゃんのザ・ガマン と Asa君の何も用意しない、を真似る事にする。 ツマリ ナニモ シナイ
もっとも体重だけは少し落とそうかな、と考えていた。(結果は5kgだけ減)
* 審査当日
予定より2時間も寝坊したが、道が空いていたおかげで遅刻もせず、無事合宿所に到着。
帯順で審査開始、10人挑戦は一番最後との事。うわぁ、ちょっと遅刻して来た位の方が、良かったかな。
待ってる時間が、いやだなぁ。 早く終わらせたいな、っての本音だった。
審査は進み。。。
10人組手が10人と言うことで3グループに分け、私達の前の2グループの8人は全員完遂。
え? この異常な道場の暑さで、この異常なハイテンションで失敗者が誰も出ていない。 ナゼ?
何人かは、失敗すると思っていた。予想は完全に外れた。。。まずい、どうしよう。
私の前に何人か失敗者がいれば、自分も辛くなったら、即ギブアップしようと思っていたのに(苦笑)
実は今回、我孫子道場からは私だけが黒帯挑戦。。。どんどん追いつめられている気がする。
うわぁ、これで「ダメで元々作戦」は敢え無く断念、我孫子の面子もあるし、意地でも倒れる訳にはかなくなった。
審査の内容は。。。
合宿なので対戦相手の対象者が多すぎて事前に相手が分からない。これは、作戦の立てようが無かった。
相手に合わせたペース配分が出来ない事が決定。 ガーン ショック
結局、同じく10人挑戦のMatuさんとの対戦から始まり、元気な緑帯が2人、暴れん坊の茶帯が2人、
物わかりの悪い黒帯が4人、大人な黒帯が1人、計10名と言うメンバーだった。
審査開始。。。
初め緊張しすぎていて、自分が何をしているのか余り覚えていない、バーサク状態(アドレナリン全開)。
相手を見るどころの騒ぎでは無く、突いているのか、突かれているのかさえ、分からない。
2人目でちょっとアクシデントがあり、この時に初めて、自分の意識が戻ってきた。
3人目から5人目までは、自分なりに上手く対戦、が後半の5人に関してはボロボロだった。
兎にも角にも、完遂。 大殺界も厄年も蹴飛ばして、やり遂げられた。
何かに熱中して、こんなに無我夢中で行ったのも、こんなに汗をかいたのも10数年ぶりだった。
心身共に疲労の極致なのに、何故か最高に爽快な気分だった。(笑) ヨハ フカシギナリ
そして、他の完遂者の皆さんが言うように、自分ひとりで成し得た事では無く、
会長、師範の方々をはじめ、多くの道場生の方々が居たからこそ出来た、痛快事だったのだと思います。
心より感謝申し上げます。 押忍! 有り難う御座いました。
* その後、そして今後
試合自体は反省だらけだが、現在の拙い実力で完遂できたので、それなりに満足はしている。
これで、やっと武道としての空手の入り口に立てたのかな、と思うと同時に、
今後も生涯空手を目標に頑張っていこうと、志を新たにした。